不安な要素2
人間関係の不安
- 女性の職場?
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介護は女性の職場というイメージはないでしょうか。実際、訪問介護などは今も圧倒的に女性が多いですが、施設は女性の職場ではなくなってきています。私の知っている施設は、男女比がほぼ5:5です。他の職種と同じように、根回し好きのお局さん的な職員がいたり、確執や派閥のようなものもありますが、介護の職場だから特別に人間関係が複雑、といったことはないように思います。
- 若者が多い職場
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施設の職員は、若い人が結構多いです。募集にも「若者が多い元気な職場です」なんて書いてあるところが結構あると思います。未経験である程度の年齢だと、若者の多い職場が逆に不安だったりしますよね。実際若者は多くなってきています。
介護の仕事、特に施設などの現場で行う仕事は、技術的にも知識的にも難しいことはあまりありません。ですので、高校を卒業したばかりの新社会人も1年もすれば、大体なんでもこなせるようになります。そして、生意気になってきます。入ってきたばかりの40代50代の職員がアゴで使われるようなこともあります。年上想いの心優しい若者が介護の仕事を選ぶ、では、必ずしもないわけです。私自身は年上の人に対しては、例え新人だろうが部下だろうが一定の敬意を払って接すべきだと思いますが、介護の現場で働く若者の中には、そうではない人がそこそこいるように思います。
ですが、みんな平等に(?)同じ仕事をするため、仲間意識みたいなものが芽生えやすいのか、仲が良くなるのは早いです。仕事が終われば20も下や上の人と友達のように話し、遊びにいったり飲みに行く職員も珍しくないです。独特な雰囲気です。
自分に介護ができるか
- 仕事内容
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仕事内容自体に技術的に難しいことはないです。中卒の人から還暦越えの人まで普通に仕事をしています。人によって上手い下手くらいはありますが。
認知症の利用者への適切な対応などは、難しいです。ただ、技術的なものよりは、利用者への理解と慣れが重要なものです。
- 性格や考え方
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心から介護に情熱をささげているような職員は少ないです。採用面接時や上司の前ではそう見せる人もいますが、本当のところはそうでもないようです。嫌々、とまでは言わなくても、仕方なくこの仕事を選んだという人が多いです。続けるうちに、この仕事が楽しくなるという人はいますね。
ただ、我慢が不得意という人は、やめたほうが無難です。叩かれたり蹴られたり噛みつかれたり暴言を吐かれたりは、普通にあります。当然怒ったり反撃したりはできません。面倒な上司風に言えば、適切な対応ができていないからだってとこですが、原因を考えて対応方法を変えたりしても、相手は人間なので、時間がかかったり全然うまくいかなかったりします。我慢する場面はとても多いので、忍耐力は最重要かもしれないです。
「優しさ」や「思いやり」「お年寄りをいたわる心」などがない…という心配は無用です。そういったものがなくても、全く問題なく良い介護はできます。